水飴、きなこ棒、酢イカ、五円チョコ。ナツさんの皺々の手、草太さんの煙草の煙。そんな、駄菓子屋デイズ。
ミルクせんべいの上に、梅ジャムを塗る。丁寧に、薄く。
綺麗な色だなぁ。きなこ棒を頬張りながらの作業。鮮やかな色のジャムは今でも、私の心を彩っている。
きなこ棒を食べ終え、口から棒を出すと、先に赤い印。
「……当たった」
無愛想な草太さんに、持って行かないと。
『なつかしや』に、行こう。
そんな、駄菓子屋デイズ。