幼いながらに生き抜く術を身につけた少女《志乃》。そんな少女に十七の織田信長は手を差し伸べた──
「お前の命、俺に預けろ」
貴方はそう言って私に綺麗な手を差し伸べた。
私に屈託のない笑顔を向けた貴方は、私に居場所を…心を与えてくれた。
「この命、殿のために」
せめてもの恩返し──