ロビンソン

作者の子

1995年、僕らは「ありふれた魔法」によって巡り会った。だけどそれから10年経って――あんな悪夢みるぐらいなら僕ら、出会わなければよかったのかな。






 昨日まで、あることが当た

 り前だったものがなくなっ

 た時、人間はどんな感覚に

 陥るのか、あなたにはわか

 るだろうか――。


 スピッツ/ロビンソンをテ

 ーマにした物語。

 ソニーマガジンに応募予定

 でしたが、急に臆してしま

 ったのでこちらでひっそり

 公開します。



 1995年、ありふれた魔

 法で、僕らは出会った。

 君がいれば僕、例えからだ

 が動かなくなったって、ご

 はんが食べられなくなった

 って生きていけそうな気が

 してた。

 ――あんな悪夢見るぐらい

 なら僕ら、出会わなきゃよ

 かったのかな。




ロビンソン