物の怪を見る少女と、少女に名付けられた雨の鬼神。妖は名を貰った礼に、少女を護ることを誓う…




ああ


我はいつの間にかこの世に飽き


憎み、絶望していた



しかしまた、いつからだろう


我がこの世を憂い、慕うようになったのはー…





美琴。そなたは我に名を与えた


その礼に、我はそなたを護ろう



人の世為らざる景色の中、


健気に儚く生きる、そなたの生き様を


我は最後まで見届けよう






我は約束する。この偽りの無い雨に誓って