流星
愛の苦しみ
主人公の広子は、家が貧乏な他は、大好きな友人や彼氏に囲まれ。
並以上の容姿に恵まれ、進学校に通い、卒業を待つだけのはずだった。
しかし借金苦を抱えた父親が夜逃げ。
彼女には借金だけが残され、そこに怪しげな男が現れる。
それが彼女の運命を変える男・成瀬との出会いだった…。
彼女の周りの「現実」が、全て幻だったと明らかになる。
そしてどんなに想いを寄せても、広子と成瀬の関係は、「商品」とプロデューサーのようなものにすぎない。
本気になればお互いつらいということで、成瀬が今後のためにも距離を置こうと提案したところでこの巻は終わりを迎えている。
女性はなかなか見ることの無い、アダルトビデオの世界。
平凡な日々を過ごしていた主人公が、ふとしたきっかけで未知の領域へと足を踏み入れていく緊張感。
製作側の世界はこのようになっていて、商品化の過程など興味深い点も多い。
様々な観点で考えさせられる作品なので、次巻以降が今から楽しみでたまらない。
と同時に不安も募る。
広子が成瀬に想いを寄せれば寄せるほど、つらい未来が待っているのは間違いないからだ。