だからどうか、手放さないで

作者三瑠




何もかもを手にしているような

完璧男。



きっと、望んで手に入らない物

なんて、何一つない。




そんな人が、私の唯一で絶対の上司。





「今、俺が本当に欲しい物が何か、

知らないくせに。」




「………今晩の相手をしてくれる女性でしょう。」




「………………。」







そして、絶対に、

誰の物にもならない人。