可視光の夏―特攻隊と過ごした日々―

作者汐見夏衛

好きになってはいけない。だって彰はもうすぐ死ぬんだから………。現代の少女と、戦時中の特攻隊員―――決して結ばれない二人の短く儚い恋物語。

※7月28日スターツ出版様より

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』

と改題して発売予定。

それに伴いまして、

一部のみ公開とさせて頂きました※



戦時中の日本にタイムスリップした

現代の少女《百合》

×

死を覚悟した

特攻隊の青年《彰》



彰の優しさに惹かれていく百合


でも、好きになってはいけない

好きになっても報われない


だって、彰はもうすぐ南の空へ

『死にに往く』んだから……




……ねぇ、どうして戦争なんかするの?


会ったこともない人どうしが

どうして憎み合い、殺し合うの?


自分の命を捨ててまで苦しめ合うなんて

絶対、おかしいよ………