誰よりも近くて、誰よりも遠い人―――狂おしいくらい愛しい、私の男。



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「見てろよ。これが、本当の俺だ」



あなたの背中にある

私の いとしい傷痕



それを見せつけながら


あなたは絶望したように微笑み


私の目の前で

他の女を抱いている



「俺は生まれながらに汚れてる」


「私だって同じだよ。

だって、こんなにもあなたが欲しい」



あなたとなら

あなたのためなら


私は どこまでだって

堕ちてゆける


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SPIN-OFF FROM『やさしい眩暈』