君と出会った瞬間に
どうしようもないくらい 目を奪われた
君を知れば知るほど
どうしようもないくらい 心を奪われた
こんなにも君に惹かれてしまうのは
どうしてなんだろう
まるで、ずっと昔から
君の澄んだ瞳を
そのまっすぐな心を
花開くような笑顔を
知っていたような気がするんだ―――
*
転校先の中学校で
俺は不思議な女の子に出会った
周りから少し浮いていて
不良だとか噂されていて
皆から怖がられている
でも、俺は気づいてしまったのだ
彼女はーーー
「いじめとか、最低!」
「冗談でも『死ね』とか言うな!」
「仕方ないなんて言い訳、しないでよ」
「……生まれ変わり、って信じる?」
番外編『可視光の夏』