パラレルワールドを次々と渡るあたし。
組織の為に、そう思って様々な世界を侵略していった。
そしてその度に『あたし』を殺していった。
どの世界のあたしも、皆脆弱で面白くもなかった。
「一人だけでいい、誰かあたしに抵抗してみろよ」
そう呟いてみる。しかし分かっていた。
様々な『あたし』のなかで、あたしが最強なのだと。
ある時、理ノ人と呼ばれる存在と出遭った。
そいつは少しだけだが、あたしに世界の理を話した。
――対となる色を持った者が、唯一無二の天敵となり、親友となる――
それがパラレルワールドの真理である。
残念ながら、それはあたしには当てはまらない。
なんたって、あたしに天敵であり、友人である人物は二人いるのだから。
風見の過去の物語(?)
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