理(ことわり)を壊してまで、一体彼女は何を望んだのだろうか。裁きを下すのは、まだあどけない少女だった。
触れてはならぬモノがある。
それはパンドラの箱のように。
彼女は屈託の無い笑みを浮かべた。
両手を広げ、空に向かって笑い声を上げる。
罪を犯した者は、必ず罰を受ける。
どんな存在であろうと
時の流れと同じく、皆平等に。
それが理なのだから――
高尚なる君Ⅰ
【チェスの駒達】のその後の話です。ネタバレが若干含まれてます。
※誹謗中傷はやめてください
※誤字脱字は大目に見てください