刈り取る者
近ねく未来の影
水樹さんの作品は、背景描写が素晴らしく。闘いの中で起こる、一秒一秒の出来事が。頭の中へ、見事に投影されていきます。
戦闘のある物語では、このような緊迫感が重要であり。彼女がファンタジーを描く才能の光を、感じさせるものがありますね。
そして、今回のテーマが「鳥」。水樹さん曰く、希望と絶望ということなのですが。
人のエゴで鳥を殺し、その報いを受け。矛盾に苛まれながらも、また鳥を危める。という物語には、絶望の文字しか無いと思います。
また闘う理由が、少し単純であり。矛盾を感じながらも、結局は鳥を殺す霄瓊には、少し冷酷な部分があるのではと感じます。
例えば、国が鳥を一定数に間引けば、鳥と人とが別に暮らせる世界を約束しようと言い。
心を痛ませながらも、必死に彼女は鳥を殺す。
つまり、(鳥との共存)希望を目指しつつ。彼女は、絶望の使命を歩む。
などの設定があれば、話に深みが出て。ストーリーにのめり込めるのでは、ないでしょうか?
私は無知滑稽な為、作者様とは相いれぬ発言をしていたら、スイマセン。