まさーき
“眠り姫”のその後の物語
目覚めた姫は言葉を失っていた。
目覚めさせた王子は平和を願っていた。
時は100年続く乱世の時代。
いびつな関係の二人が、逃げるような旅の末に出した結論は……。
全てがあきらかになるエピローグが圧巻です。
原典はシュール極まりない“眠り姫”ですが、それをとても優しい物語に変化させていました。
欲を言えば、未来を願うその先の物語も読みたい所でしたが(夢を語るだけで終わっているので)
ここからは読者の想像に委ねられるということでしょう。
イメージが羽ばたく作品でした。