ru―ri
わたしについて
わたしの携帯画面に
新着レビュー欄の
『わたしについて』が
映し出された時、一瞬にして胸が高鳴った。
これは今のわたしに必要不可欠なものかもしれないと…。
小説は、わたしにとって生きる歓びの一つだ。小説により現実逃避したりアイデンティティに思い悩んだり実に有意義な時間を与えてくれる。
読み手のわたしがいつしか本の向こう側を夢見るようになった。読み手と書き手の一線を越えてみたくなったのだ。
10代の終わりから細々とその灯火は明かりを放っていたが、実際に行動に移したのは、ほんの数週間前。
自分の陳腐で幼稚な文面を見て悪戦苦闘しているが、そんな自分を誇りに思いたい。
だって、夢見るのは自由でしょ?