宝乃香
わたし
私はiらんどで思い出を探していました。
希望と悪意で自分をココに刻み付けようと。
どんな形でも、どんな方法でも、自分を残したかったから。
有名になりたい。
大勢の人に知ってほしい。
けど、それは思い出の中に棲む人への復讐でしかない。
私は結局何がしたいのか?自分自身を失ってから、ずっと逃げ続けて、出会う人全てを傷つけて、たぶんこのまま私は、何も出来ないまま腐っていく。
少しでも何かが見つかれば、少しでも良い出会いから学べれば。
そう自分を騙しながら、騙されながら、私はまだココにいる。
私は、そんな臆病で我儘な人間です。