瀬藤 愛

わたしについて
図書館の検索機で『デレク・ハートフィールド』という作家名の検索履歴を見て、思わずにやりとしてしまう。


それ程には文字に親しんできたが、読後に得るのは単なる感想であり、どこがどのように良いのか優れているのか表現できない。

自分の中に携帯小説への規準が足りないと思っているのが、私がレビューをためらう理由のひとつだ。


レビューの意味を(二次的メリット抜きに)追究すると、当たり前だがつけたいと思えるものにつければいい。

レビューをつけるという目的のためにその規準を恣意的に辛くするということは、甘くすることとそう変わらないとすら思う。

作中にもあるように、指摘や助言なら他の手段でこそなされるべきだ。


そして、自分の規準に照らし合わせて★5つが甘々に見えるものも、誰が読んでも恥ずかしくないように練られていると感じるものも、等しく尊重されるべき誰かの創作物である。

だからこそ、誰でも自由に創作しレビューをつけられることが意味をもつ。


『わたしについて』レビューに対する観点から、わたしの初レビューです。