加藤くんはわたしのことも、彼女のことも、何も知らない。
彼はよく笑う。
彼は意外にも綺麗な文字を書く。
彼は結構背が高い。
彼は暗記と割り算が苦手。
彼のご飯は購買の焼きそばパン二つ。
そして、
彼は彼女が好き
罪なわたしと
報われない加藤くん
ごめんねと、思わず口走った