彼女が笑う理由も彼女が泣かない理由も知っているけれど、臆病な俺はただ傍にいるだけ。なのに彼女の居場所にすらなれやしない。きっと、救いはどこにもないのだろう。
一度目に会ったとき、
彼女は幸せそうに笑っていた。
二度目に会ったとき、
それでも彼女は笑っていた。
⊿ 臆病な保健医と不自由な彼女
〔学園/教師と生徒/切なめ〕