『聞こえて』の声は届かない。

作者ねい

『私は"そこらへんの女子高生"になり切れない"不幸な女子高生"ってだけの話なんだよね。』

私は今日は朝七時に起きたんだ。


学校にもいったし、真面目に授業も受けた。

授業中に少し文通もしたから言う程真面目ではないけれど。

お昼は母親が愛情込めて作ってくれた手作り弁当を食堂で友達と食べた。

午後の授業は軽く居眠りしながら受けた。睡魔と闘ってたはずなんだけどなあ。

放課後はバイトでも部活でもなく、友達と遊ぶ訳でもなく真っ直ぐ帰路に着いた。



一日の予定を書き表してみればそこらへんの女子高生となんら変わらないし、それも当然なんだろう。



だけど私は、『そこらへんの女子高生』になり切れなかった『不幸な女子高生』だったのだ。


強いて言うなら、そう、ただ運がないだけの人生だったな。ってことだけ。