いかなるセキュリティーソフトを持ってしても防御することができない、新型で最強の『コンピュータ・ウイルス・メール』の脅威が、突如全国各地至る所で増殖を始めた。
そのメールを受信すると、コンピュータや携帯電話のほとんどのデータは破壊されてしまうのだが、なぜかメモリーされているアドレスデータだけは破壊されていない。
更に、それと平行するかのように、いかなる抗ウイルス薬も効かない致死率100%の『猛毒性殺人鬼ウイルス感染症』が、日本中で猛威を振るい、凄まじい早さで蔓延し始めた。
果たして、『新型最強コンピュータ・ウイルス・メール』と『猛毒性殺人鬼ウイルス感染症』とは、何か繋がりがあるのだろうか。
大学教授の高崎慎太郎と、その妻であり国立ウイルス感染症研究センターの研究員である志津子は、独自に調査を始めたが、この2種類のウイルスには多くの謎が秘められており、そう簡単に解明には至らない。
徐々に徐々に調査を進めていくに伴って、極めて凶暴で邪悪な怨霊の悍ましい呪いが関わっていることも明らかとなった。
しかし、猛烈な早さで増殖を続ける『コンピュータ・ウイルス・メール』と『猛毒性殺人鬼ウイルス感染症』は、次から次へと殺戮を繰り返していく。
調査を進める2人は、果たして『呪い』の増殖と連鎖、及び『ウイルス』の増殖と連鎖を、完全に食い止めることができるのであろうか。
日本中を震撼させた『ノロイ・ウイルス・連続殺人』は、その壮絶なる復讐劇に幕を下ろす日が来るのであろうか。
この連続殺人に関わる『殺人鬼ゾンビ』と、『多次元ブラックホール』とは、一体何なのか?
謎が謎を呼び、恐怖が恐怖を呼ぶ、決して逃げることのできないウイルス感染パニック。
そして、調査を進める高崎慎太郎は、やがて驚愕の真実を突き付けられることになる。
格清秀康が贈る、未曾有の最恐ウイルス・ホラー!
あなたは、その背後にじわじわと迫り来るとてつもない恐怖から、もう目を背けることはできない……。