普通になりたかった

作者しろるーじゆ

これはとある暴走族の姫、じゃなくて暴走族ファンクラブ会長の話だったはずだけど…



「きゃあああああああ!!!」



風龍のファンクラブの会長はこの私だよ。




「なあ、もしかして…」


「その子が可哀想だよ。」


「あれ?可愛子ちゃんじゃん?今夜、俺とどう~?」


「…ざけんじゃねえぞ?」


「チカヅクナ俺に。」


色とりどりの不良相手に、あたしは…?





演技をするのは得意だ。

だって自分を護るのには 演技 しかないでしょう?


だから、私は偽るの。


誰にもこの仮面は外させない。




「そんなの1㎜も興味ないわ。」