太陽と月
まさに、純文学、純愛小説だといえる作品だと思います。


背伸びのない二人の恋愛は清々しさすら感じます。


忍び寄る影もある中、それでも太陽のように温かな光と、月のような清らかな光は、お互いの光を支えにしながら、進んでいく。


何より今日の携帯小説には見られない、年相応に進む二人の恋愛。

また、丁寧に描かれる複雑な思いや、思春期の悩み。
それらのおかげで作品が身近なもの感じられ、より一層始まりのページに、強いインパクトを残します。


それぞれの光の子が、一体最後に何を照らし出すのか。


始まりの陰りに、光は飲み込まれてしまうのか。


必見です。