オーロラ ヲ 解く

作者二羽純玲

1回目の絶望を、あの人は笑いながら透明にした。










を越えられるか?





二つの瞳が、私を捉えながら


そう尋ねた。




覚えてない 覚えのない記憶が


解き放たれる


オーロラに引きずり出されていく。




ウソ


覚えのない記憶なんて、


ウソ




これは 間違いなく 私のだ───。