真っ白な部屋。冷たい瞳の男。扉の向こうから漏れ聞こえる悲鳴。「服脱げ」その命令から始まる時間は、この世の苦痛を全て詰め込んでもまだ尚足りない
目覚めると、真っ白な部屋に一人
動きを制限する手錠、自由を遠ざける足枷
扉の向こうから時折漏れ聞こえる
押し殺した苦悶の声や痛ましい悲鳴
気まぐれに現れる冷たい美貌の男は
アイスブルーの冷めた瞳で私を見下ろす
「服脱げ」
ソファーに座ったまま下される命令
その膝に跨ったら最後
声が枯れ果てても終わらないその時間は
この世のありとあらゆる痛みが集約してもまだ足りない