紫宇

少年に一時の安息を
母親を殺され、殺し屋となった翔。

まるでアクション小説を読んでいるかのような臨場感。
孤独感を連想させる若い殺し屋たちが、集団で寮のように生活していると言う設定も新鮮でした。

猫を助けたり、ホシ(ターゲット)を救おうとしてしまう主人公。
辛い過去を持ち、痛みを知っている彼だからこそでしょうか。
己の中の正義と、殺し屋としての信念との葛藤が非常に丁寧に描かれていて、
わからないはずの『殺し屋の気持ち』に素直に感情移入してしまいました。


運命に立ち向かう強さを持つ翔と、
運命を受け入れる強さを持つ晴香。

とても面白かったです!
百合や純太との今後も気になります。
きっといつか、番外編か続編があることを楽しみにしております。