時は平安。かの大陰陽師、安倍晴明の晩年の養子、安倍珠姫は平安京の帝の三男、藤原春忠と共に京を悪霊や妖魔から守る任を受けていた。

しかし珠姫はその権力を博打に費やし堕落した生活をする。

春忠はそんな珠姫を諫めようと初対面に陰陽寮へ向かうが付き人、由良に止められる。


『今入ったら死にますよ』


ほっかむりの少年、由良の真意とは?

珠姫の本当の狙いとは?


平安の都に鬼退治の名手がいた、とは本当か?


怨霊と恋をする少年陰陽師の許されない悲恋の物…―