亜希

気付いたら泣いてました
看護師は忙しい。
命と向き合う仕事ゆえ責任も大きい。
また、女性の多い職場ゆえ些少な歪みも存在する。

余裕があれば常に道徳的、献身的な姿勢で臨めるであろう。主人公が口にしてしまった言葉は、働く女性であれば過ることではないだろうか。

気付けば、主人公の誠実さと人間らしさに泣いていた。

作者サナさんの実体験を基に描かれた『不妊』
その苦しみは計り知れない。

おこがましいが、私はやっと子どもたちは社会が育てているということに気付いた。
所詮、母親ひとりで育てるなんて無理なのだ。

母性はみんなにある。
私はサナさんから大きく温かい母性を感じた。