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奨学金貸与と返済義務作品中に登場する女の子達はみんな真面目に学業に励み、卒業後は自ら働いて生きていこうと言う気概の持ち主です。しかし、社会のシステムを知らないが故に、額面200,000円あれば、月額20,000円の奨学金返済を可能だと錯覚してしまいます。奨学金と言えど、債務には変わりません。いったん奨学金貸与(融資)が実行されれば、返済義務はまぎれもなくその高校生、または大学生本人に課せられるのです。奨学金と言う借金を自ら負う手段以外に、夜勤やバイトの掛け持ち、節約生活など、あらゆる手段で苦学する方法が存在します。作者様の実体験に基づき、作中で示してくれているのです。私自身も日中働きながら、夜間大学に通学した経験があります。二足のわらじは確かに大変ではありますが、将来に債務を残さないやり方は、それなりに価値があると感じます。本来なら日本もフランスのように学費無償化にしたり、返還義務がない給付型の奨学金制度を早期に導入するべきですが。現実にはそうでない以上、安易な借り入れよりも、働きながら学ぶ形の自衛策は現状に合致しているとも感じました。