「ねぇ……。私が養女だって知ったあの日、どうして高台の公園に連れて来てくれたの?」
なーんて……、今更聞けないわよね。
あなたの秘密の場所だったんでしょ?
男の子の気持ちなんて、私にはわからないわ。
養女だって知って家を飛び出さなきゃ、今もあなたと話すことは無かったでしょうけど!
今でも大嫌いだったのかしら?
「大嫌いだったのよ」
なんて言ったら、怒らせちゃうわよね。
あの日、あなたが助けてくれたことと、この場所のことは誰にも言えない。
あの日のことがただの偶然でも、私はかまわないから。
*実際の団体名、個人とは一切関係ありません。
全てフィクションです!