エドヴァルトの人生は、ある日一転した。聖女に煽られた、民衆による野蛮な革命という手段によって。革命により王子から奴隷となったエドヴァルトは逆革命を決意するーー
あの夜の記憶が私を王にした。
王城に詰めかける民の怒声。
彼らが城を壊していく崩壊の音。
そして、民衆を煽る魔女の声。
屈辱でしかない、革命の夜。
その記憶が、疼く左胸が
私に忘却を許さず
心の内に炎を燃やし続けた。
あの夜の屈辱が、私を王にした。