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世界観が面白い
短編ゆえの情景描写や、説明不足が気になるが、とても深い話だなと感じた。
主人公の男の子は東京でどうすごした(ホテル?)など、そこらへんの説明不足や、場面展開の速さに多少戸惑いはあった。
また、はじめの頃はよくある空想的な話だなとも思った。
が、しかし段々話が進むにつれて「面白い」と思うようになった。このような話は過去にあったかもしれない。
だが、どんどん作者の独自性が表出してきていつの間にか引き込まれていった。
ラストについては良い意味で期待を裏切ってくれたことや、やはり独創的であり、また短編の難しさを再確認した。自分には中々書けないなと思った。
この作品は途中で長編の方が良いのでは?と思っていたが、ラストまで読むとその考えも変わっていった。
短編ゆえの難しさに挑戦し、そして面白いと思えたのはやはり作者の技量によるものであろうと思う。
短編好きにはオススメ!