昼の顔
夜の顔
そのどちらも、私に欠けられない 私を創る安定剤
目が合えば、その人の過去と未来を見ることが出来る。
聴こえるものは、かすかな音から距離や物まで特定出来る。
手はスリや急所を瞬時に狙うことが出来るほど器用である。
俺の能力は、組織以外の誰にも知られてはならない。
ずっと独りだった私に
『俺はお前を独りにしない』
そう言ってくれた
その言葉を
ずっとずっと
求めていた
始まりは、
手を差し伸べたあの瞬間から──
『未来を変えたければ、この手を掴め』
**恋愛要素有り**
***注意***
本作では、多重人格の設定の子が登場します。
知識をしっかりと調べた上で執筆をさせて頂きましたが
解離や解離性同一性障害の方には、気分を害してしまう表現のある恐れがあります。
自信をもってお勧めすることはできません。
ご理解の上、お読みください。
2012.5/29~2013.7/21
追記 2019.5/23
角川ビーンズ小説大賞エントリーに伴い、元下巻本編をこちらの元上巻に統合いたしました。
下巻は番外編集として残し、話数も増やす予定です。
ご迷惑お掛けいたしました。