taishou

厚い短編
無邪気な子供を装ったつかみの文章から呆気に取られ、そして雲をつかむ形で読み進め、終わりを迎える……一読しただけではわからない不思議な作品である。

そこで目を切ればそれまでの作品だが、あえて何度も読み考えることでこの作品の価値が表れてくるのだ。

作者から決して誘うことないが、読み進めた読者にはその程度に値した対価を与える作品だ。