桜井佑美

自分がない子供
この短編小説は現代の子供の心をよく描いていると思いました。
いい子でいなきゃいけない。みんなが喜んでくれるから自分も嬉しい。

ママとパパの言いつけを守るように、邪魔をしないように毎日を過ごしていくが、浅野くんに告白をされて……。

若干読みにくいのでもう少し改行した方がいいと思います。
それと、佳織の心情が()だったりなかったりしたので、()がなくてもいいかなと私は思いました。
ずっと佳織目線の進みなので。
「「」」という表現もあったのでそれもなくした方がいいです。文章、構成が上手いのでもったいないです。

最後の階段から浅野くんを突き落とすシーンは佳織の心叫びが聞こえるようでした。

現代の子供に増えているという自分をもたないという事。それは家庭での親の子供への接し方にもよる。それを上手く表現されていて深い作品でした。