鈴猫がある日出会ったのは、哀しい目をした包帯男だった。天真爛漫少女と物静かな男の、出逢いの話。

傍にいたいと思った

(君の優しさに触れてしまった)


抱き締めたいと思った

(その温もりが愛おしかった……)



『孤月と猫』



運命は惹かれ合い、絡み合い――


……やがて交差し、二人は出会う




~111214森版改訂/131228再録