「ついにあの日がやってきてしまう・・・」
高校の教室で一人苦悩する青年がいる。
名前は白井 優(シライ ユウ)
身長はそれほど高くないが、明るい性格に芸能人と見間違うほど整った顔立ちをしている。
そんな彼が嫌な顔をするなんて珍しい。
「どうした白井。なにか嫌なことでもあるのか?」
見かねた青年の友達は彼に話しかける。
「ああ、明後日は俺が一年の中で2番目に嫌いな日なんだよ」
「明後日?6月15日だよな。なにかあったか?」
明後日と言うと日曜日だし、特に補修もなかったはずだ。
「大いにあるだろ!6月15日は父の日だぞ!?」
「なんだ白井、お前父親が嫌いなのか?」
「ああ、なんてったって俺が一年の中で1番嫌いなのは父(ヤツ)の誕生日だからな」
「父親泣くぞ!?」
「そんなわけで星野。」
「ん、なんだ?」
「今日から月曜までお前の家に泊めてくれ」
「家に帰ってやれよ・・・」