少女は出会う。宿屋の看板娘とその幼なじみの双子の兄弟。少女は正す。世界を。彼らを。例え彼女が望まなくても。例え彼等が望まなくても。
少女は歩く。
龍をつれて。
夢覚めぬ。
覚めず覚えて苦しめる。
真綿で首を絞められているような
このぬるま湯に、
そうとも気づかずのうのうと、
永遠に浸っていたいと
強く願っていた。