「あ。先輩。おはようございます。今日も早いですね」
当たり前だろ。俺はお前と2人きりになりたいんだから。前までは一番最初に体育館に来るのはバスケ部唯一のマネージャー。こいつだ。
最近は俺が一番だ
よし。今日は調子がいい
「なぁ。遠山」
「なんですか?」
「今から俺はここからゴール目掛けてシュートする」
「3P入れるってことですか?」
「あぁ」
俺は3Pシューターだ。だけど、入らない時は入らない。今日はとても調子がいい。だから、今日
「もし入ったら俺と付き合ってくれ」
ここで断られたら終わりだ。バスケ選手以前の問題
「わかりました」
俺は平常心を保とうと深呼吸をする。
「ふう…」
入ってくれよ。ボールくん
俺はゴールを睨む
そして、フォームに入った
ゴールに向かってボールを放る
遠山。好きだ。
付き合ってください。
って言いたいから、入ってくれ