6人はいつも一緒だった。
屋敷の裏庭の芝生の上を共に寝転び、将来の夢を語り合った。
そこは聖域。誰にも侵されることのない、私たちだけの空間。
あれから7年が過ぎた。
私たち6人はいつの間にか、それぞれが他人同士になった。
1人の少女は哀しみの中でその命を落とし
1人の少年は命を落とした者の復讐に命を捧げ
1人の少女は忘却の彼方に忌むべき記憶を封じ
1人の少年はずっと1人の少女を見つめ続け
1人の少女は特殊な仕事に忙殺される日々を過ごし
1人の少年はこの国でその地位を確固たるものにしようとしていた。
私たちの世界は、巡り巡って一周し
また再び重なり合おうとしていた。
バラバラになったパズルのピース。
どうか、優しく配列されますように――。
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この物話はフィクションです。
実際の人物、団体名、事象等には一切関係はありません。
全て想像という名の妄想を元に書いています。ご了承下さい。
誤字、脱字等があるかもしれません 気になる場合はご報告下さい。
また、作品内に描かれている暴力行為等法律違反行為は、それらを助長するものではありません。