Love Phantom

作者久遠

杏璃は、友人との別離を選び、精神世界の殻に閉じこもっていた。
ある日、友人の絵里が行方不明に。
杏璃は絵里を探す中で、仮面の男「ラブ・ファントム」と邂逅し…?

6人はいつも一緒だった。


屋敷の裏庭の芝生の上を共に寝転び、将来の夢を語り合った。


そこは聖域。誰にも侵されることのない、私たちだけの空間。


あれから7年が過ぎた。


私たち6人はいつの間にか、それぞれが他人同士になった。



1人の少女は哀しみの中でその命を落とし


1人の少年は命を落とした者の復讐に命を捧げ


1人の少女は忘却の彼方に忌むべき記憶を封じ


1人の少年はずっと1人の少女を見つめ続け


1人の少女は特殊な仕事に忙殺される日々を過ごし


1人の少年はこの国でその地位を確固たるものにしようとしていた。



私たちの世界は、巡り巡って一周し


また再び重なり合おうとしていた。


バラバラになったパズルのピース。


どうか、優しく配列されますように――。



      *****



この物話はフィクションです。

実際の人物、団体名、事象等には一切関係はありません。


全て想像という名の妄想を元に書いています。ご了承下さい。


誤字、脱字等があるかもしれません 気になる場合はご報告下さい。


また、作品内に描かれている暴力行為等法律違反行為は、それらを助長するものではありません。