『ん?番犬の癖に主人に逆らうのかい?』



『そんな悪い子にはお仕置きをしなくちゃね?』




首筋に走る電撃は


かつて『虎』と言われた私を服従させる




『そう…いい子だ』



『いい子にはご褒美をあげなきゃね』



甘くじわりと広がる飴の味はかつて『戦』で傷付いた私の心を癒す




かつて『狂虎』と呼ばれた私を縛るのは歪んだ笑みを浮かばす情報屋だった…──



2013.9.7 【開始】