私の愛したあの獅子は。Ⅱ 【完】

作者春里舞花

幸せな終り信じてた、でもそれはいとも簡単に砕け散る。…狂い始めた京香に救いの手を差しのべるのは誰…?








貴方さえあれば他に何もいらないと思っていた。







ここは檻の中





貴方に溺れるが故に



離してもらえない

逃がしてもらえない

私が私であることを許されない










「あたしの婚約者なの。」





「それでもあたしは和真さんが好きです。」








たとえそのぬくもりに触れられなくてもいい



たとえその瞳があたしを映さなくてもいい



たとえその声があたしを呼ばなくてもいい















残酷な恋の終わらせ方を


残酷な恋の実らせ方を


残酷な恋を略奪する方法を



あなたは知っていますか…ー?







裏切りの先にいたのは、


不気味に笑う小さな悪魔でした。







もう後戻りはできない……──









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『黒兎と獣』同時進行の話です



全て作者の作り話:批判中傷アドバイスさえ受け付けておりません