悪夢の1週間・X

作者陰炎

  • コメント
  • スタンプ
  • しおり

「…君か」

二人はある場所で出会った

「ここに来てたんですね」

二人はいつも行動を共にしていたが

此処で会うのは初めてだろう

「少し…意外でした」

それが率直な感想だった

「ああ…話す事がたくさんあってね」

今は亡き彼女に会いに来るなんて

「ようやく認める事が出来そうだよ」

その墓前で

そう言って寂しそうに笑った

「遠回りになってしまいましたね」

此処に至るまでの時間と道のりは

そう簡単に語れる長さではなかった

「ある意味

これが私の選び望んだ

結末だったのかもしれん」

数多の可能性を否定して

残された可能性

「良かった」と言える

可能性だったかは

本人達にしか分からないが

それも数多の可能性の中の1つだった