あの人はいつも、あたしに
優しいキスをする。
あたし以外の゛誰か゛にも、
優しいキスをする。
「 やっぱり、誰でもいいんだね 」
分かってるのに、辛い。
大好きな人だからこそ、辛い。
あたしの心は叫ぶ。
゛あたしだけにして゛と
゛あたしだけを愛して゛と
でも、一番最後にでる結末はいつも。
゛嫌われたくない゛。
だからあたしは、そのキスを待つ。
キスをしている時間だけ、あの人の
特別な人で居れてる気がするから。
例え、どんなに辛い恋だとしても
そのキスをしている時間だけ、
忘れられるから。
あたしは、待つ、待つ。
その時間だけを、ただ、待つ。