ベッドから降り浴室に向かった、水が鋭くなったことで季節の移りゆくのを知る。

水を浴びながら夕べ水面に腕を広げ少しして胴体を折るようにして、ゆっくり沈んでいった男を思いだした。


朝と夕の祈りは日課の一つだ、誰かのために祈るわけでも強制された訳でもない。救われようとも思ってはいない。