うんこる死滅ー

作者杉柳美奈



うんこるは、俺たちのうんこるは、いつの間にか


闇のだいまおうになっていた。



「将来の夢はだいまおうだ!」



そう、夕日に向かって叫んでいたうんこる。


あの時はまだ、冗談なジョークのつもりで言っているんだと思っていた。



だってあの頃の俺達は

まだ電車の乗り方さえ知らないガキだったのだから。