拝啓、親愛なる友人へ
元気かい?というお約束的な挨拶は今の君にはきっと皮肉。
だからこう聞く方がきっと親切だ。
まだ生きてるかい?親愛なる友よ。
今日は一冊の本を見つけたから君に手紙をよこした。
昔々…人が神様を信じていたときのお話。
昼に太陽が笑い、夜に月が子守歌を歌う時のお話。
一冊のおとぎ話が書かれたのを君は覚えているかい?
でも、ページは全部白紙。
どうして今になってみつかったのか?
こんなご時世、誰もこんな話は楽しんでくれないだろ?
だから、私が再び筆を取るよ。
今風なラノベとか…あの子達が主役の悲しくて面白い物語。
全部私の自己満だ、君が楽しんでくれなくてもそれはそれでいい。
この本を手紙と一緒に同封しておいたから
このお話の名前は
~悲しい夢魔と青薔薇少女~
さあ、始めようか…。
まだ君を親愛である信じてる君の友人
ウロボロストリックより。