乱舞に投ず 第一巻

作者

あの日、私達の運命が変わってしまった。新選組に出会い、混沌とした歴史の中で幼馴染みの二人は互いに敵となって行く…。「陣も、みんなも、あの人だって大事だよ…」



『俺は後悔なんざ

しちゃあいねぇ。


信念の為には己を信じる

しかねぇからな。』



『あなたには…沖田さんには


生きる理由があるから。

信念があるから。


だからみんな信じてる』



『ごめんね、総佳。

巻き込んでしまって。


だけど君にしか出来ないから、

僕は君にだけしか

出来ないと思うから。』



『現実と理想は違う。


正義だって、信念だって

人は違うんだろうよ、きっと』




タイムスリップをした


少女と、幼馴染みの少年は


江戸末期の混沌とした


世界で歴史を動かす…



―――互いに、敵と成りて。




『私は…陣を倒してでも、

彼を助けに行くよ。』