若さと悩みはともにあったのかもしれない、あの頃大学ノートに書きつけていた呟きを、抜粋してここに公開します。
僕の影が
やまいに倒れてしまう
幻想とは知らずに
現実としての夢を
追いかけた末に
倒れてしまう
幻想としての目的を
生身のからだで追いかけて
そうして
とうとう倒れてしまう
おお
この世の全ては
うまくいかないような
システムを持っている
追えば追うだけ虚しくなる構造を持っている
僕は虚しさに空しさを接ぎ木して
漸くそんなことが
わかっただけである
倒れてもいい
倒れてもいいのだ
だから夢だけは
美しくあって欲しい