小説「朝焼けの海」のイメージ詩集です。散文と韻文。表現方法は違っても、伝えたい想いはひとつかもしれません。
「ミルキーウエイ」
朝の雫は絹の露
静かに堕ちた涙のように
誰にも知られず消えてゆく
僕の心の襞にさえ
刻まれることを拒んだ夜の
震える想いをしたためて
夜空に散った思い出たち
無数の星の光となって
流れ出したミルキィウェイ
黎明とともに消えてゆく
その涙とひきかえに