大人になりきれず頭でっかちになっている時期、そんな時期に作った詩作の数々、若いのに何故こんなに暗いのか?

<一つの予感>


新緑の季節がきそうな


それでいて


どうにもならない破壊が


わたしについて起こりそうな


もう数えあげられもしないくらい


たくさんの兆候が


どこか空の薄い殿あたり


明るい午後ノビルディングを背にして


感じられもしよう


それはあたかも


わたしにやってくるひとつの季節


わたしが自分と自然の僅少とを


かれませて感覚する


たったひとつのことだ